平成の名水百選に制定された「十日市場・夏狩湧水群」の一つ。
幾重にも重なる岩の隙間から糸をひくように湧水が滴る。苔を貯え、一面の緑と化した岩の壁からはマイナスイオンを感じる。
この滝の珍しいところは崖から湧水が噴出し滝をなしているところ。この場所は有数の湧出量をほこる「十日市場・夏狩湧水群」に位置し、富士山からの恵みの水といわれている。
都留市は富士山の湧水が湧き出る最も北東の端にあり、長い年月をかけて地上に湧き出た雪解け水は、特産の水掛菜の栽培、川魚の養殖などの産業をささえている。
名前の由来は、定かではありませんが都留に古くから伝わる昔話によると、「昔、夏狩のある家に太郎、次郎という兄弟の賊が入り村の人達に見つかって追い詰められ、二人とも北の崖から飛び降りて死んだ。太郎の飛び降りたところの滝を太郎滝、次郎が飛び降りたところの滝を次郎滝という。」と言い伝えられています。滝の流れ込む
柄杓流川(しゃくしながれかわ)は、三つ峠を源流として桂川に流れ込む支流です。この川の名前の由来として、「昔、河口湖の南岸にある筒口と呼ばれるところから柄杓(ひしゃく)を流したところ三つ峠の山裾の水の湧き出す口から柄杓が流れ出したことから呼ばれるようになったと云われています。※柄杓流川の呼び名については「ひしゃくながしかわ」や「ひしゃくながれがわ」等さまざまな呼び方が使われています。 平成25年5月3日
昔全国を荒らした侠客の一味に、困る者を助けた太郎・次郎という凶状もちの兄弟があった。ある夜捕方に追われて上夏狩に逃げ込み、ある旧家に救いを求めた、家内の人々は驚きあわて唯うろうろするばかり、その内捕方が踏み込んで来たので太郎・次郎は奥の間から雨戸を蹴破って外に出たが、捕方の追撃は急であった、土地不安の太郎・次郎は逃げ場を失いこの滝の瀬に乗って滝壷に落ちてしまった。 - 都留市役所HP「太郎次郎滝」より -
水汲み場 | 駐車スペース | トイレ |
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川沿い | あり(6台ほど) | なし |
太郎次郎滝専用の駐車場がある。6,7台は駐車できそうなスペースだ。
駐車場内にある太郎次郎滝までの経路案内図。とっても親切だ。
よくよく考えたら住宅街の中にあるので近所に住んでる人にとって車や人にウロウロされたら気分良くはないだろう。そういった意味でまっすぐ現地まで案内板を設置しているのかもしれない。
太郎次郎滝にはトイレはない。訪れる前に済ませておこう。
撮影日:2020/09/16
案内板の昔話にあるように賊の2人が飛び込んだという滝。あんまり気持ちのいい話じゃないけど現地はとても気持ちのいい場所だった。
近所に住んでたら朝の散歩コースになりそうな場所だ。